今一度見直したいスポーツカーの凄さ

かつて、一世を風靡したスポーツカーがありました。マツダのRX-7、日産フェアレディZ、トヨタスープラ…外国車にもポルシェ911やロータス・エリーゼなどが、街中を颯爽と駆け抜け、車を乗る人のみならずその走りを目の当たりにした人々の心を魅了しました。

しかし、若者を中心に車離れが叫ばれるようになった昨今、かつてのようなスポーツカー隆盛の時代は遠い日の記憶として消え去ろうとしています。確かに、ハイブリッド車や燃料電池車が次世代型のエンジンとしてもてはやされる中、「ガソリンをぶちまけながら走る」と形容されるほど燃費の悪いスポーツカーが後塵を拝するのは時代の宿命といえるかもしれません。

車の魅力とは何か。それは燃費がいい、環境にやさしいという現代的な価値観に縛られるものではないことは、若い頃にフェアレディやロードスターに憧れたミドル世代の男性であれば共感して頂けるかと思います。ここでは、そんなスポーツカーの持つ魅力を改めて探ってみることにしましょう。

"走り"を求めるならスポーツカー

スポーツカーに何を求めるか。それは車好きの方が聞けば愚問になるかもしれません。スポーツカーがスポーツカーたるゆえんは、走りの良さをとことん追求したドライビング性能でしょう。

急加速で首都高をぶっちぎるフェラーリやポルシェのクーペを見れば、誰もが格好いいと思うでしょう。女性であればその車を華麗に操る男性ドライバーを見て、一目惚れするかもしれません。たとえ若くない中年男性でも、そんな規格外のスポーツカーに乗っていれば女性はついてきます。

思えば、車を題材にした映画やアニメ、コミックでは、ほとんどがスポーツカーをメインに据えて物語を展開します。主人公が操る車は日産GT-Rだったり、トヨタ86だったり、やはりど派手で格好いいスポーツタイプでないと見栄えがしません。スポーツカーがいかに大衆の憧れの対象であるか、それだけでもお分かり頂けるのではないでしょうか。

斬新なデザインもスポーツカーの魅力の一つ

スポーツカーの魅力は、ワイルドでスリリングな走りの性能だけではありません。その特殊なデザインも目を見張るものがあります。多くのスポーツカーは空力を最大限に活用するため、車高が低いワンドアタイプ。その野性的でどこか人を食ったようなフォルムは危ない攻撃性能を予感させ、不思議とゾクゾクした気分になるはずです。

スポーツカーは、走行性能だけでなく、デザインもチャレンジングで、攻撃的です。こうした要素は、低燃費や効率性を追求した昨今の環境適応車にはまず見られません。しかし、時代を超えて車が世の中に与えた影響、また世間が車に求めてきたニーズは、スポーツタイプのような娯楽性も過分に含まれるのではないでしょうか。

車には遊び心も大事

人生には、遊び心が必要です。何でも常識や合理性ばかりにとらわれると、窮屈な世の中になってしまいます。閉塞した状況を打破するには、大胆な発想とチャレンジ精神が大事。人生をより面白く、豊かにするための秘訣ともいえます。

車に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。車に人気がないのは、単に時代の移り変わりや経済的な理由からではなく、車の本質を見失いかけている私たち消費者にも問題があるのかもしれません。今はその過渡期であると捉え、今一度スポーツカーの持つ魅力について見直そうではありませんか。

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